輝さんの発酵食品

にぎやかな天地〈上〉 (中公文庫)

にぎやかな天地〈上〉 (中公文庫)

にぎやかな天地〈下〉 (中公文庫)

にぎやかな天地〈下〉 (中公文庫)

上下巻読み終わりました!これもまた先生からまわってきた本。
何でも新聞掲載小説だったらしいです。
中身は私と同年代な男性が発酵食品に関する豪華本を作るという過程で色々な発酵食品の話が出てきます。
醤油とか鰹節とか。自分でも糠漬けを漬けるってシーンがあって、我が家ではこれに影響されて糠漬けを作っています。
小説のドラマよりも発酵食品の薀蓄の方に目がいってしまいましたが、「ああ、そうだったのか〜」的な驚きもあって楽しく読めました。
先日、この小説の受け売りで「鰹節と花かつおってのはすごい違うのよ〜」と実母に薀蓄を披露したところ感心されてしまった^^;
また醤油の話で我が家の冷蔵庫の醤油をあらためて見直してしまった。
我が家の料理の味の決め手になってるはずの。彼も頑張ってるなぁ。たまには軽く振ってやった方がいいのか・・・でも毎日傾けて料理に入れられてるからいいのか・・・などと・・・。
そんなわけで話のタネにもなりますが、それ以上に発酵食品の、というか何もかもがめまぐるしく変わってスピードに振り回されている感のある今において、ゆっくりと時間をかけて手間かけて、ぐつぐつと発酵するのに時間をおいて作られているものたちのことをあらためて考えると、何だか色んなヒントが隠されているような気がしてきたりします。
完全なスローライフは無理だけど、心の隅っこにでもちょっとした余裕がほしいなと思います。