わるいやつら 上

わるいやつら(上) (新潮文庫)

わるいやつら(上) (新潮文庫)

最近、上川隆也さんでドラマ化されていた松本清張さんの原作本です。
例によって上司から借りました。うちの上司は休日にこれを読んでいて奥様から「またそんな本を読んで」と言われたそうです。
乱読な上司ですが本当に守備範囲が広い。しかもちゃんと流行のものを押さえてあって、私の小場文庫は充実してます。
さて、まだ上巻なのであまり内容には言及しませんが、要は女たらしの病院長先生の話で、まぁ殺人は起こるものの、女性関係なんかについては不器用だなぁと思う面はあってもそんなに「わるいやつら」というイメージではありません。
むしろ友達の弁護士の方が何だかアヤシイ。ドラマをご覧になった方はもう結末をご存知かもしれませんが、ドラマを見逃した私にも下巻に突入した時点で何だか先が見えてきました。
とりあえずこれまでの感想として、何せ発行日が昭和41年の小説なので時代だなぁと思う表現はあるのは仕方がないとしても女性陣が何だかとってもおしとやかです。今ならありえないかも、ね。
文体は読みやすくどんどん読めるはずが、どうも以前に読んだ「けものみち」に比べるとインパクトが弱いようで、つい電車の中でメールしたり、うとうと睡魔に襲われたりでなかなか先に進めませんでした。
でも少しテンポも出てきて、下巻は早く読めそうです。