哀愁的東京

哀愁的東京 (角川文庫)

哀愁的東京 (角川文庫)

事務所の机のラックにいっぱい溜まっちゃってる(汗)、借り物の本。
貸してくださる上司が読むのがとても早いので、どんどん溜まっちゃってますが、自分で買わなくていいので有難いです(笑)。
今回のはちょっとメランコリックな小編が集まって、ひとつの長編になっているというようなお話。
主人公は絵本を書けなくなってフリーライターをしている絵本作家で、毎回、「哀愁的東京」を背負った人が登場するんですが、これってモデルはあの人?みたいな作品もあって(没落したIT長者とか、小学生で爆発的人気を誇った女性グループとか、廃園になる遊園地とか)余計に哀愁を感じるつくりになってました。
東京って確かにこういうイメージだよなぁという作品ですが、大阪人から見ると「哀愁的」ってやっぱり大阪には少し似つかわしくないかなとも思ったりします、いい意味でも。
そういう景色が大阪にないわけではないのですが、時間の流れの異常に早い東京ならではの悲哀みたいなのも感じました。