妖怪、読んでます

分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)

分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)

まゆぞうさんにオススメいただいていた京極堂シリーズ。
ただ、京極夏彦作品は皆様ご存知のとおり、どれもこれも分厚くて、通勤電車用需要100%な私は躊躇しておりました。
ところが発見したこの分冊版!これぞ「さぁ分冊になったんだから読みなさいよ」と言われているような気がして、遂に手にとりました。
前置きの薀蓄が難解だという前評判?でしたが、それほど苦労することもなく(年末年始にかけて三島由紀夫でブラッシュアップしたのがよかったか?)理屈としては、すっと理解できるので楽しく読み進められましたよ。
上に続き、下も読み始めてますが、殺人事件の結末が非現実的な解決方法だったら(実は妖怪が絞め殺しました、とか)それってミステリとしてどうよ?とか思ってたんですが(そういえば、他の作者ですが「転送密室」ってのがあって、密室自体が転送しちゃったらそれってどうよ?と思ったことがあります・・・以上は余談)一応の解決はありそうなので期待して読み進めてます。
ただ主人公の視点が何だか信用できないのが気になるのはなりますね。有栖川作品みたいな全部のヒントを出して、さぁ読者への挑戦!みたいなのとは明らかに違って、推理しようも騙されようもないというか・・・それ故に余計、非現実的な解決だったらどうしようと思ってしまうわけです。
京極堂シリーズが初めてなので、その意味でも結末に対する安心感がない・・・これで結末がよかったら好きになるかも、です。
結論、夏は妖怪(っていうか、年中好きですけど)いいですね〜(何じゃ、そりゃ)。
でも今年も15日が近づいているので、買って置いてある「出口のない海」も読まなくちゃ。