グロテスクなグロテスク

グロテスク 上 (文春文庫)

グロテスク 上 (文春文庫)

タイトル通り、グロテスクですが別にバラバラ事件とかそういうグロテスクさではなく、人間の心理のグロテスクな部分を暴き出しているというか・・・。
東電OL殺人事件をモチーフにしているらしい作品です。
似ても似つかない姉妹の、娼婦で殺人事件の被害者である美貌の妹のことを姉が語る形式なのですが・・・う〜む、このお姉さん怖すぎ。
私も容姿がまるで似ていない妹を持っていますが、こんな感情はないなぁ・・・(あっても困るけど)。
女子高のあれこれも書いてあるけど、完全共学育ちの私にはわからない世界だし・・・。
私は精神的にはどちらかというと男性的なので、少し理解し難い作品なのかもしれません。
下巻がまだ続きます、下巻の冒頭はいきなり冒頭陳述だったりするのでまた楽しそうですが、本を貸してくださった先生が微妙なところに突っ込みを入れているので(鉛筆で「?」とか書き込んでいる)それはそれで面白いです(違うか)。