福知山線1年

あれから1年ですね。夕方6時からのニュースはずっとその特集でした。
電車好きな息子ですが、福知山線は馴染みが深く、あのマンションも何度も見たことがあるので、複雑そうな様子でした。
「泣いてる人がいっぱいいるねぇ」と。「僕はいい運転手になるから」とも言ってました。
福知山線に乗車したときは息子と一緒に事故現場付近を通るとき手を合わせたことも数知れず。事故から半年ほどは乗りませんでしたが、私たちが乗ったときでも、乗客の中にも同じように手を合わせたり、じっと事故現場が過ぎるのを見ている人も何人もいました。
息子は電車が大好きで脱線事故までは先頭車両に乗って憧れの運転士さんを見るのが大好きでした。
でもあの事故以来、絶対に先頭車両には乗りません。阪急でも先頭車両には乗りません。
JRでは特に用心しているようで、半分よりも後ろの車輌に乗り、扉の閉め方が乱暴だと言って怒り、電車がいつもより揺れると不安そうです。
電車が好きで運転士さんが大好きだった息子に、あの事故が翳りを与えたことは間違いないようです。
事故の直接の被害者に知人はありませんが、時間帯的に私とちきが乗る可能性はほぼなかったものの、お父さんが出張だとちょうどあれくらいの時間に乗っていた可能性もあります(しかも事故までは階段下りてちょうど2,3両目あたりに乗ることが多かった)。考えるとゾッとします。
身近で起きた事故、そしてあの銀色の電車が走るのを日常的に見ていると、もう絶対に同じような事故を起こしてほしくない、と心から思います。