天人五衰

豊饒の海 第四巻 天人五衰 (てんにんごすい) (新潮文庫)

豊饒の海 第四巻 天人五衰 (てんにんごすい) (新潮文庫)

豊饒の海シリーズの第4巻にして最終巻、ついに読了しました。
あっ、表紙は↑じゃないです。最近、リニュされたみたいですね。
思えば「春の雪」ブームに乗っかって、高校時代に確かに読んだはずなのにまるで理解できていなかったのか、頭に入っていなかった豊饒の海シリーズを再読。
30を超えた今になってわかるもの、わかることもあるんだなぁと思いつつも、まだ完全に理解しきれていない奥深さを感じます。
また40,50になったら違った感慨が生まれるんだろうか・・・でも50になってから読んだら、これを書いた三島の年齢を超えてしまうわけで・・・。
それにしてもこの結末は・・・これを書き上げた直後に自決したという三島由紀夫は自分自身の肉体だけでなく、渾身の力で書き綴ってきた「美」をも粉々に破壊してしまったのだなぁと感じずにはいれません。


「春の雪」ブームで第1巻目だけを読んだ方、その後の展開の方が絶対に面白いですので、是非読んでみてください。


ここのところ、読書三昧で結構、目・肩にきてます・・・トシのせいかなぁ、いやだなぁ。
次は何にしようか思案中。とりあえず明日は電車にいっぱい乗るので、ルポものでも持ち込んでみようかなぁ。